レース本番で最高のパフォーマンスを発揮するためにスマートウォッチのデータをどのように活用するか

執筆者:Yago Rojo

レース本番で最高のパフォーマンスを発揮するためにスマートウォッチのデータをどのように活用するか

閲覧所要時間:約6分
公開日時 06/05/2026 · 19:00

執筆者: Yago Rojo

レース本番で最高のパフォーマンスを発揮するためにスマートウォッチのデータをどのように活用するか

Training for Precision: How Smartwatch Data Enhances Marathon Prep
HUAWEI WATCH GT Runner 2

著者について

Yago Rojo

Yago Rojo

ヤゴ・ロホ(Yago Rojo)
オリンピックマラソンランナー

ヤゴ・ロホ(Yago Rojo)氏は、スペイン国内の長距離走の第一線で活躍しているマラソンランナーです。2024年のパリオリンピックでは、これまでのアスリートとしてのキャリアの中でも特別な意味を持つ、スペイン代表としてマラソン競技に出場。近年では、フルマラソンで自己ベストである2時間7分47秒を記録しています。このタイムはマラソン競技における過去のスペイン人選手の中でも有数の記録となっています。ヤゴ・ロホ氏は世界トップレベルの選出たちとわたり合っているだけでなく、トレーニングや実践での経験をランナーコミュニティの中で発信しています。

目次

01. 経験値と理論:レースの勝敗を決定づけるペース配分

02. 目標を現実のものに:レースにおけるデジタルペースメーカー

03. GPSの価値:極めて高精度な位置情報で世界が変わる

04. 普段のトレーニングからレース本番まで

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2時間7分47秒。これは私のフルマラソンの自己ベストです。実際に走ってみるとわかることですが、才能はあくまでこの結果につながった要因のほんの一要素でしかありません。それと同じくらい、むしろ決定的な鍵となるのは、科学的なトレーニング戦略なのです。私はマラソンでオリンピックのスペイン代表となったYago Rojo(ヤゴ・ロホ)。マドリード出身の30歳です。人生の大半をフルマラソン(42.195キロ)を走るためのトレーニングに捧げ、肉体と精神を限界まで鍛えてきました。長年にわたる競技経験から学んだことがあるとすれば、それは、熱意や強い気持ちだけではフルマラソンを制することはできないということです。記録を更新するためには、安定したペース配分と、正確なデータ分析が何より重要なのです。

ここ数週間、トレーニングに取り入れるようになったのが、HUAWEI WATCH GT Runner 2です。私にとってこのスマートウォッチは、単なるウェアラブルデバイスではなく、戦略的なツールそのものです。トレーニングプランの作成から、レース中のデータ測定や表示、そしてレース後の疲労回復管理やデータ分析に至るまで、このスマートウォッチは全行程に寄り添い、あらゆる専門的な判断に正確な根拠を提供し、私を支えてくれています。

経験値と理論:レースの勝敗を決定づけるペース配分

これまでに国際大会やオリンピックという特別な舞台での参加経験から、レース序盤でのオーバーペースがどのような結果を引き起こすかを私はよく知っています。マラソンにおいて、ペース配分は重要であるどころか、レース全体を左右する決定的な要素です。では、ペースがどのくらい重要なのかというと、ペース配分が最終的な成績に与える影響力は、選手のその時点の身体状態さえも上回ります。たとえ選手が当日身体状態を最高に仕上げてきても、最初の15キロのペース配分に失敗すれば、35キロという重要ポイントに到達した時点で、体力の消耗という大きな代償を払うことになるからです。

HUAWEI WATCH GT Runner 2

人気のアマチュアレースやプロのトップレベルのレースのどちらにもよく見られるミスは、急激なアドレナリンの分泌によって自制が効かなくなることです。スタート直後は身体が軽く感じ、無理のないペースで走れているように思えても、体内では乳酸が溜まり始めているのです。スマートウォッチが補助的な存在ではなく、アスリートが競技で走りを安定させ、ミスを回避するためのツールへと姿を変えるのは、まさにこのような状況です。

HUAWEI WATCH GT Runner 2

目標を現実のものに:レースにおけるデジタルペースメーカー

自己ベスト更新という目標を設定すると、自分の場合、2時間7分30秒となり、このタイムを出すには、1 kmの距離を平均約3分1秒のペースで走ることになります。しかし実際には、この数字だけでは不十分であるため、フルマラソン全体の距離を複数の区間に分けて考えてみました。

● 最初の10 km:30分20秒(1 kmあたり3分2秒のペース)

● 10~21 km:33分25秒(1 kmあたり3分2秒のペース)

● 21~30 km:27分0秒(1 kmあたり3分1秒のペース)

● 最後の12 km(30~42 km地点): 36分45秒(1 kmあたり3分1秒のペースを維持。可能なら徐々に1 kmあたり3分0秒にペースに統制しても良い)

HUAWEI WATCH GT Runner 2には、レースのペース配分をガイドしてくれる機能(正式名称は「マラソンガイダンス」)が搭載されており、この抽象的な目標が、動的に可視化され、全行程を通じて参考になるリアルタイムの基準へと変わります。これは、その時点の走行ペースを表示するだけでなく、計画したペースと実際のペースとの差をリアルタイムで確認できるということです。

マラソンモードの使用手順:



1. 「ワークアウト」のアイコンから、「マラソン」モードを選択します。

2. 5 km、10 km、ハーフマラソン、フルマラソンの中から走る距離を選びます。

3. 設定した距離に対し、完走する目標タイムを設定します。

4. これで目標達成に必要なペース配分がスマートウォッチによって自動的に計算され、タイムがプランに対して進んでいるか遅れているかを、ランニング中に音声アシスタントが教えてくれます。

HUAWEI WATCH GT Runner 2
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特に面白いのが、表示される走行状況がスマートウォッチのガイドとかなり近い結果になっているのを見る時です。ガイドに従ってピッチを上げれば、意識的にペースを調整できます。客観的なデータと主観とのズレを修正することが、継続可能なプランに沿って走るための鍵となります。

レースの準備段階や本番でランナーがミスしやすいところとは?



それはズバリ、ペース管理でしょう。アマチュアランナーは、感覚に頼って走っている人が多く、それが5 km地点でのペース配分を誤ってしまう原因となっているように思います。HUAWEIのデジタルペーサーがあれば、スタート時に起こりやすいオーバーペースを防げます。HUAWEI WATCH GT Runner 2では過去のトレーニングデータを基に、実際の能力に見合った完走時間の目安を予め算出します。私の場合、「達成可能」な目標時間として、3時間0分21秒~3時間15分11秒)を選択しました。すると、スタートしてからすぐに、推奨心拍数ゾーンが150~183 bpmと表示されました。心拍数が152 bpmなら、プラン通りのペース範囲内であることが確認できます。このスマートウォッチがあれば、自分の感覚にズレが生じた場合でも客観的なデータが得られるため、調整する参考になるのです。

HUAWEI WATCH GT Runner 2
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GPSの価値:極めて高精度な位置情報で世界が変わる

世界の強豪との競争ともなれば、1 kmで1秒という差は積もり積もって大きな差となります。GPSの精度が必要不可欠なのはそのためです。HUAWEI WATCH GT Runner 2に搭載されたデュアルバンドGPS技術なら、複雑な都市部や高層ビルが立ち並ぶエリアであっても、高精度な位置情報を得ることができます。このウォッチの地図表示の正確さには本当に驚かされました。私がトレーニングでよく行くマドリードのカサ・デ・カンポ公園は、非常に広大で、高い樹木が生い茂っており、電波が妨害されやすい場所なのですが、そんな場所でもトレーニングのルートを地図に読み込んで見ることができました。

特別なトレーニングセッション、特にフルマラソンに向けた長距離のテストランともなると、走った後にマップ機能を活用して下記のような振り返りを行っています。

● カーブのコース取りのチェック

● コースの勾配に伴うペースの変化

● 高層ビルの多い都市部でのわずかな位置情報のズレを分析

HUAWEI WATCH GT Runner 2
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超高精度な測位システム

スマートマラソンモード

超軽量・薄型ボディ

24時間健康管理

詳しく見る

このGPS機能は、単に走ったルートを記録できるだけではなく、全行程における体力の配分の分析やレースでの戦略やその効果の評価、実際のルート形状に基づくトレーニングプランの調整など、さまざまな使い方ができます。とりわけ重要なのは、GPSデータがペース配分と直結している点です。高精度な測位がペースデータの正確さを決定づけるからです。

「HUAWEI WATCH GT RunnerのGPS機能は、ペース配分の戦略を練る際のベースとなります。測位の距離が正確なら、判断も自然と正確になるのです」

普段のトレーニングからレース本番まで

私は、高強度のトレーニングを毎日2回行っていますが、暑い日でも雨の日でも、トラックでもジムでのトレーニングでも、どのような状態でも一日も欠かさずこのスマートウォッチは常に私とともにあり、安定して動いてくれています。特にありがたいのは、シンプルなことですが、身に着けていても邪魔にならないということです。重さがわずか43.5 gのHUAWEI WATCH GT Runner 2は、私が知る限り、金属製のスマートウォッチとしては最軽量です。着けてみれば、その軽さを実感できると思います。手首にピッタリとフィットし、安定感もあって、ペースが急に変わっても装着位置がズレたりしません。また、通気性の良いAirDryベルトのおかげで、2時間以上走っている時でも不快感を感じません。

マラソンのレースでは、些細な乱れも次第に大きな問題につながってしまうことがあります。37 km地点にもなると、疲労はピークに達し、一つひとつは小さなことでも、積み重なって肉体的にも精神的にも重くのしかかってきます。また、バッテリーの性能も極めて重要です。数週に及ぶトレーニング期間中は、GPSも心拍数モニタリングも常に動かして長時間ランニングを行い、走り終わった後も分析に基づき振り返りを行います。スマートフォンのように毎日充電してはいられません。メーカーの仕様によれば、 HUAWEI WATCH GT Runner 2の通常使用時のバッテリー持続時間は最大14日間、連続GPSトラッキング時は最大32時間が可能とのことです。

HUAWEI WATCH GT Runner 2
HUAWEI WATCH GT Runner 2
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本記事はヤゴ・ロホ氏が執筆したものであり、記載内容は、著者個人の感想です。

記述された情報は、一般的な情報としてのみ使用されることを目的としており、個人の状況に関するアドバイスとして捉えられることを目的としてはおりません。個人の体の状態の診断や、健康関連の問題については、医療機関に相談するようにしてください。

ワークアウトを行うときは、自分の運動能力や体調を第一に考え、安全で無理のない範囲で行うようにしてください。

心拍数モニタリング機能は医療、健康管理や運動の参考用であり、医療診断を目的とした医療機器ではありません。本製品のデータは医療行為または精度を要する業務・専門的な計測にはご使用いただけません。

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